湘南の森の植物です


 2013年12月13日   撮影:石井


 2012年1月6日


@ 2012年2月25日


A 2012年2月25日


 2015年2月28日


 2011年7月8日


 2011年7月8日

アオキ

アオキ科 アオキ属

青木
学名:Aucuba japonica

   属名の「アウクバ」
   は方言「アオキバ」
   よりきている。

和名の由来は、常緑で枝も青いため。
日本原産。日陰にもよく育ち公害にも強い。 冬の落葉樹林内や常緑樹林の林縁で盛んに光合成する。 湘南の森でも、手入れを始める前は、アズマネザサとともに、 大きな勢力を誇っていた。

葉は長楕円形で厚みがあり濃い緑色で光沢がある。 葉縁に粗い鋸歯があり対生している。 枯れると、炭のように黒くなる。
枝先に花序を出し春に4弁で紫褐色(時には緑色)の小花を咲かせる。 単性花で雌雄異株。

果実は俵状の楕円形で初冬に赤く熟す。 実はヒヨドリ・オナガには食べやすい大きさ。 写真@の赤い実についてい円形の跡は、 鳥がくちばしでついばもうとした印といわれる。

写真Aはアオキミフクレフシと呼ばれる虫こぶ。 アオキミタマバエに寄生されたアオキの実は 不規則な形になって緑色のままか、 部分的に赤みを帯びる程度で初夏まで落下しなくなる。

葉は苦味健胃作用があり、民間薬の陀羅尼助(だらにすけ)に配合されている。 民間薬として葉を火傷、はれもの、凍傷などに用いる。

元禄3年(1690)に日本に来たドイツ人ケンペルは、常緑で冬に赤い実をつけるアオキ をヨーロッパに初めて紹介した。しかし、持ち帰ったのは雌株のみであったので、 170年後にイギリス人のロバート・フォーチュンが雄株を入手し持ち帰るまで、 ヨーロッパでは、赤い実を見ることができなかった。

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