湘南の森の植物です


2012年9月17日   撮影:石井


2012年9月17日


2011年9月8日


クズの花とウラギンシジミ幼虫
撮影:中村なおみ

クズ

マメ科 クズ属


学名:Pueraria lobata
英名:kudzまたはkudzu-vine

つる性の多年草。 秋の七草の一つ。
葉は三出複葉で、とても大きい。 葉にはオジロアシナガゾウムシ、マルカメムシ、 クズノチビタマムシなど、さまざまな虫を見つけることができる。
地面を這うつるは長く伸び、根元は木質化し、 地下には大きな塊根ができる。
花は夏の終わりから秋にかけて咲き、強い芳香を漂わせる。
花の後には平たい鞘におおわれた豆ができる。

和名は、奈良県吉野郡吉野川上流の住民を国栖(くず) と呼んでおり、国栖人が取るでん粉に国栖の名が付けられ、 クズという植物名もそこからきているのではないか、 と考えられている。

現在は雑草として嫌われるクズだが、 日常生活のさまざまな場面で利用されてきた。
蔓はかごなどの工芸品や葛布の原料に、葉は家畜の飼料に、 根は食品や漢方薬の原料になる。

コミスジ、ウラギンシジミ、コフキゾウムシ、ナナフシなどの食草。







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