マメ科 クズ属 葛 学名:Pueraria lobata 英名:kudzまたはkudzu-vine つる性の多年草。 秋の七草の一つ。 葉は三出複葉で、とても大きい。 葉にはオジロアシナガゾウムシ、マルカメムシ、 クズノチビタマムシなど、さまざまな虫を見つけることができる。 地面を這うつるは長く伸び、根元は木質化し、 地下には大きな塊根ができる。 花は夏の終わりから秋にかけて咲き、強い芳香を漂わせる。 花の後には平たい鞘におおわれた豆ができる。 和名は、奈良県吉野郡吉野川上流の住民を国栖(くず) と呼んでおり、国栖人が取るでん粉に国栖の名が付けられ、 クズという植物名もそこからきているのではないか、 と考えられている。 現在は雑草として嫌われるクズだが、 日常生活のさまざまな場面で利用されてきた。 蔓はかごなどの工芸品や葛布の原料に、葉は家畜の飼料に、 根は食品や漢方薬の原料になる。 コミスジ、ウラギンシジミ、コフキゾウムシ、ナナフシなどの食草。