湘南の森の植物です


コクサギ


2010年1月4日

ミカン科 コクサギ属
山地の林下や谷間などに生え、高さ2〜3mになる落葉小低木。
葉は互生だが、枝の同じ側に2枚ずつ付くという特徴がある。 艶の良い葉は、揉むと特有のにおいがある。
雌株と雄株があり、写真に写っているのは雌株にできた種子。 1月には、ほとんどの種は、はじけて飛んでいってしまうはずだが、 この種だけ残っていた。
オナガアゲハ、カラスアゲハの食草


アカメガシワ


2012年1月6日

トウダイグサ科 アカメガシワ属
落葉高木
雌雄異株で、樹高は5〜10mに達する。 典型的なパイオニア植物である。 初夏、白色の雄花・雌花をそれぞれの株に穂状につける。
果実は秋に黒く熟し、オナガ、キジバトなどの餌になる。
冬芽は裸芽で毛に覆われている。
材は軟らかく、床柱・下駄・薪炭に用いる。 樹皮・葉は胃腸薬の成分として利用されている。


アオキ


2012年1月6日

ミズキ科アオキ属
常緑低木。 和名の由来は、常緑で枝も青いため。
日本原産。日陰にもよく育ち公害にも強い。 冬の落葉樹林内や常緑樹林の林縁で盛んに光合成する。
単性花で雌雄異株。
果実は俵状の楕円形で初冬に赤く熟す。 実はヒヨドリ・オナガには食べやすい大きさだが、他の鳥には食べにくい。
元禄3年(1690)に日本に来たドイツ人ケンペルは、常緑で冬に赤い実をつけるアオキ をヨーロッパに初めて紹介した。しかし、持ち帰ったのは雌株のみであったので、 170年後にイギリス人のロバート・フォーチュンが雄株を入手し持ち帰るまで、 ヨーロッパでは、赤い実を見ることができなかった。


エノキ


2012年1月6日

ニレ科 エノキ属
落葉高木。 高さは20m以上、幹の直径は1m以上になる。
樹皮は灰黒褐色。 葉は互生し、ゆがんだ卵形ないし楕円形で、 上向きの2、3支脈が著しく、縁には浅い鋸歯があり、質は厚い。
花は4月、新葉とともに開き、雄花と両性花をもつ。
花の後に直径5-6mmの球形の果実をつける。 橙褐色に熟すと甘く、食べられる。 小鳥はこの実が好きなので、 実をつけたエノキは冬の鳥見ポイント。
ヒオドシチョウ、テングチョウ、オオムラサキや、 ゴマダラチョウの幼虫の餌、食樹である。


ヒメウズ


2012年1月6日

キンポウゲ科 ヒメウズ属
キンポウゲ科の多年草。オダマキ属とごく近縁で、1属1種。 茎は細くて柔らかく、高さ10〜40センチメートル。
写真にあるように、葉の形に特徴がある。
春に咲く花だが、早くも林の中の木漏れ日を浴びて蕾をつけていた。 花形はオダマキに似ているが、うすく紫を帯びた白花で大変小さく、5〜6mmくらい。
根が薬用となるという。


ヒヨドリジョウゴ


2012年1月6日

ナス科 ナス属
多年生のツル植物。 全草に柔らかな腺毛があり葉柄が他のものに絡みつく。 果実は、液果(えきか)で約1センチくらい、球形で赤く熟す。 全草にソラニンを含むため、食べられない。
漢方では「白毛藤」という生薬として、解熱、解毒、利尿に用いる。 最近、抗腫瘍作用のある成分が含まれているということで 注目されているという 。
和名は、鵯(ひよどり)が好んで食べるので、 鵯(ひよどり)上戸(じょうご)と名づけたといわれるが、 ヒヨドリには有毒ではないのだろうか。


ジャノヒゲ


2012年1月6日

ユリ科 ジャノヒゲ属
常緑の多年草。 リュウノヒゲ(竜の髯)ともいう。 今年の干支にちなむ植物だ。
森林に広く分布し、またよく植え込みに用いられる。 高さ10cmほどで細い葉が多数出る。この葉が竜の髯に似ているので 名付けられたといわれる。
夏に淡紫色の小さい花をつけ、冬に葉を掻き分けると濃青紫色で 光沢のある実が見つかる。 この実は地上で餌を探す鳥の食料となる。 また、よく弾むので、子供にはスーパーボールと喜ばれる。
地下茎は所々太く紡錘形になり、これを麦門冬(ばくもんどう)と称し、 生薬として用いる。
葉が短い園芸品種には「玉竜」がある。




カゴノキ


2012年1月6日

クスノキ科 カゴノキ属
常緑高木。高さ15メートルに達する。
樹皮は灰黒色で、表皮がはげ落ちた跡が、鹿の子模様となるのでこの名がある。
雌雄異株。花は8〜9月、黄緑色に咲き、果実は翌年の7〜8月に紅色に熟す。 葉は互生して枝先に集まり全縁。葉裏は白緑色。
生材は特有のにおいを発する。 鼓(つづみ)の胴はサクラが主体といわれるが、カゴノキも適材とされている。


キヅタ


2012年1月6日

ウコギ科 キヅタ属
別名:冬蔦(冬にも緑があることから)
常緑つる性木本。
茎から多数の根(気根)を出して、他の樹木や岩、石垣などに張り付く。 この根は茎を支えるだけで、水分や栄養素の吸収はおこなわない。
葉は厚く革質で、形が多様である。
花期は10-12月、茎の先に黄緑色の5弁花をつける。 写真では、花がほとんど終わっている。後にできた果実は春に黒く熟す。
名前の由来は、ブドウ科のツタに似るが、より木質であるため。


キランソウ


2012年1月6日

シソ科 キランソウ属
別名:ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)
多年草。草丈 約5センチ。
冬期にも葉をつけ、少し赤みを帯びたロゼットを広げている。 春の日差しが暖かくなるころに茎をのばして、濃紫色の唇形の花をつける。 この写真は早咲きの二輪。 葉・茎など全体に細毛がある。
民間薬として、解熱・解毒・下痢止め・せき・健胃などに用いる。
別名のジゴクノカマノフタは、地獄の釜に蓋をしてこの世に病人を追い返すということからついた名だという説がある。


コブシ


2012年1月6日

モクレン科 モクレン属
別名 タウチザクラ(田打ち桜) 落葉高木。
コブシは夏のころから冬芽の準備をし、秋に落葉するころには 毛皮のコートをまとって、しっかり冬を迎える準備ができている。 丸みを帯びたのが花芽、やや平たいのが葉芽だが、この時期には花芽が目立つ。
やがて来る春にはソメイヨシノよりも早く開花するので、農作業の目安とされることも多く、 地方により田打ち桜、芋植え桜、糸桜(麻の種を播く)などの名前を持つ。
花蕾は辛夷として、漢方の原料とされた。
実が握りこぶしの形をしていることからコブシのがついた。


コセンダングサ


2012年1月6日

キク科 センダングサ属
世界に広く分布する帰化植物。川原や荒地に生育する一年草。 葉は下部で対生、上部で互生し、羽状に分裂する。 黄色の頭花は、舌状花を欠き、小さな筒状花だけの集まり。
昆虫には人気があるが、冬のこの時期にも、訪れる虫がいるのだろうか?
痩果は細長い線形で4稜があり、先端に3〜4本の逆棘の付いた棘がある。


マルバウツギ


2012年1月6日

ユキノシタ科 ウツギ属
落葉低木。 葉が丸いウツギ。ウツギとは、茎が中空の意味。
葉は対生、葉身は卵円形または卵形で、両面に星状毛がある。 秋に黄色〜赤色に色づく。
5月に咲いた花が、実となり、中央に残った花柱が見える。




モクレイシ


2012年1月6日

ニシキギ科 モクレイシ属
海岸地域の林の中に生える常緑樹。 分布が限られていて、神奈川県西部(大磯丘陵、渋沢丘陵) 伊豆半島、伊豆諸島などが知られている。
早春に緑白色の花が咲くが、下の写真では早くも蕾が見えている。 雌雄異株。
実は冬に熟して中から、赤い仮種皮に包まれた種子が出てくる。 実の様子がツルレイシ(ニガウリ)に似ているので、 モク(木)レイシと名づけられたとのことだ。


モミ


2012年1月6日

マツ科 モミ属
常緑針葉樹。日本のモミ属中もっとも温暖地に分布する。
葉が大きく、細くて硬い。葉の先端は二つに別れ鋭く尖る。 球果は大柄で10月頃成熟する。 リスなどがその種子を好んで食べ、 樹下に青い鱗片が集まって落ちていることがある。
大気汚染に弱い。


ムラサキシキブ


2012年1月6日

クマツヅラ科 ムラサキシキブ属
落葉低木。 樹高2〜3m。  葉は対生し、毛は表裏面ともに少ない。 葉腋から集散花序を出し、淡紫色の花を多数開く。
果実は紫色に色づき、 晩秋に黄葉した葉が散ったあとも枝に残る。 液果でほんのり甘味があり、鳥たちの好物。
冬芽は裸芽で、葉脈が見える。 幹は灰褐色で、縦長の皮目がある。
真っ直ぐで強いため、道具の柄や杖、箸に用いられた。


ネズミモチ


2012年1月6日

モクセイ科 イボタノキ属
常緑の小高木。
葉は厚くて楕円形、きょ歯がない。初夏に白色の花がたくさん付く。 秋に1cm弱の楕円形・紫黒色の果実を付ける。
和名は、果実がネズミの糞に、葉がモチノキに似ていることから付いた。
剪定(せんてい)に耐えるので庭木、生け垣に広く使われ、 材は道具の柄(え)、楊枝(ようじ)などにする。 果実を乾燥したものを生薬とする。


ロウバイ


2012年1月6日

ロウバイ科 ロウバイ属
落葉低木。 中国中部原産。日本へは江戸時代初期に朝鮮半島を経て渡来した。
本草綱目によれば、花弁が蝋のような色であり、 且つ臘月(ろうげつ、旧暦12月)に咲くからこの名がついた。
淡黄色の花には芳香があり、花やつぼみから抽出した 蝋梅油(ろうばいゆ)を薬として使用する。
写真で黒く見えている果実の中にはゴキブリの卵のうに似た種子があり、 この種子は有毒。


サンゴジュ


2012年1月6日

スイカズラ科 ガマズミ属
常緑高木 葉は対生し、葉身は長楕円形、縁は全縁、あるいは波状の鋸歯がある。 質は厚く、表面は光沢があり、乾燥にも強い。
厚く水分の多い葉や枝が火災の延焼防止に役立つともいわれ、 防火樹として庭木や生垣によく用いられる。
初夏に、白い花が多数咲き、 秋に赤く熟す。
サンゴジュハムシによる食害に会いやすく、 チャミノガの食樹でもある。
赤く熟した果実が美しく、 それをサンゴに例えて名付けられた。


スイセン


2012年1月6日

ヒガンバナ科 スイセン属
多年草
ニホンズイセンとも呼ばれるが、原産地は地中海沿岸。 シルクロードをへて中国にもたらされ、やがて日本に渡来したという。 中国から日本へは、禅僧たちによってもたらされたとも、 海流に乗ってわが国に漂着した球根が、野生化したともいわれる。
古代中国で水辺を好んで繁茂する清らかな植物を「水の仙人」と呼び、 そこから「水仙」と呼ぶようになったのを日本名にしたという。
スイセンの属名、ナルキッソスは、ギリシャ神話の伝説からきている。 美少年ナルキッソスは泉に映った自分の姿に恋いこがれ、憔悴しきってしまい命を失ってしまう。 そのあとに咲いたのが、スイセン。
また、越前スイセンには美しい娘をめぐる兄弟の悲恋物語もある。
茎葉などの全草は有毒で、誤食による中毒が最近(2011年12月)にも報道されている。


タブノキ


2012年1月6日

クスノキ科 タブノキ属
常緑の高木。 樹皮は暗褐色で皮目が目立つ。
頂芽は大きくて目立つ。若葉は赤みを帯び美しい。 葉は互生で枝先に集まる。
葉身は倒卵状長楕円形で先端が尖る。葉は両面無毛で光沢がある。裏面は灰白色。 縁は全縁。
タブノキの花は5月に、展葉に先だって咲く。 花は黄緑色、花の後にできる果実は直径約1cm、偏球形。 秋に黒く熟す。
線香は、スギの葉粉末をタブノキの樹皮で固めてつくっていた。 黄八丈の樺色はタブノキの皮を使い、田の泥で発色させている。 材は器具材、家具材、建築材、ベニヤ材、枕木などに用いられる。 また、古くから船材に適し、昔、朝鮮半島から日本に渡来した船は、 すべてタブノキの材で造られたという。
アオスジアゲハの食草。
湘南平周辺にはタブの巨木が多い。この木はその中でもひときわ立派な姿を見せていたが、 2011年の台風で大きな枝が折れてしまった。


タチツボスミレ


2012年1月6日

スミレ科 スミレ属
全国に分布する一番ポピュラーなスミレ。
薄紫色の花が斜め下向きに咲く。山道の陽だまりで、早くも今年の花をつけていた。
春の開花が終わったあと閉鎖花をつけ、確実に種子を作る。 種子にはエライオソームがついていて、アリに運ばれ分布を広げる。
ツマグロヒョウモンの食草。


トベラ


2012年1月6日

トベラ科 トベラ属
常緑低木。
主に枝の先に葉が集まって着く。
5月頃芳香のある白い5弁の花をつける。雌雄異株。 果実は熟すと3裂し、赤い粘り気のある種子を多数露出する。 これが鳥のくちばしなどに粘着して運ばれるといわれる。
トベラという名は、節分に扉や戸にトベラをはさんで飾ったことから扉の木がなまった と言われる。トベラは葉や枝に悪臭があり、火にくべると更に臭いが強くなる。 また、大きな音を立てて燃えることから、鬼を払うために用いられたという。


ツルマサキ


2012年1月6日

ニシキギ科 ニシキギ属
常緑つる性木本。
緑色の枝の各所から多数の気根をだして岩や樹木をよじ登る。 若木はキョウチクトウ科のテイカカズラとはよく似ている。
葉は革質で対生し、縁には低鋸歯がある。 花期は夏、淡緑色の4弁花をつけ。 果期は10-12月、果実が割れると橙赤色の仮種皮を持つ種子が現れる。
古事記でアメノウズメの命が、天の岩屋戸の前で踊るときに「天のツルマサキをかずらとして」 とあるのは、ツルマサキをさすという説もある。




ツワブキ


2012年1月6日

キク科 ツワブキ属
多年草。
ツワブキの名は、艶葉蕗(つやばぶき)、 つまり「艶のある葉のフキ」から転じたと考えられている。
地下に短い茎があり、地上には葉だけが出る。 常緑性で、秋に花茎を伸ばし、散房花序をつけ黄色い花が咲く。 花後に冠毛をつけた種子ができる。
民間薬(生薬名たくご)として、茎と葉を打撲や火傷に用いる。 茎は食用になる。


ヤブコウジ


2012年1月6日

ヤブコウジ科 ヤブコウジ属属
常緑小低木。
地下茎が発達していて、ところどころから立ち上がった茎に 葉を輪生状につける。
花は白か淡いピンク色で、夏に葉の根元から伸びて下向きに咲く。 果実は液果で冬に赤く熟す。
センリョウ(千両)、カラタチバナ(百両)、マンリョウ(万両)と並べて ジュウリョウ(十両)とも呼ばれる。


ヤブラン


2012年1月6日

ユリ科 ヤブラン属
温暖な地域に生育する常緑多年草。
葉は、平たく細長い線状で、濃緑色、根元から多数でる。 林縁のような明るいところで、良く花をつける。 薄紫色の小さな花が数個ずつ固まって、花茎に多数付く。 球形で緑色の実ができるが、果皮はすぐに脱落し、 種子は光沢がある濃紫色に熟す。 種子が沢山できるが、発芽率は低いらしい。
肥大した根茎は生薬として使われる。
アレロパシー作用が強いので、他の植物の侵入を防ぐ。 作業地域では、笹刈りをしたあとに次々に顔を出し、今は最も優勢な下草。


ヤブツバキ


2012年1月6日

ツバキ科 ツバキ属
常緑高木。
厚葉木(アツバキ)あるいは、艶葉木(ツヤバキ)からツバキとなったといわれる。 典型的な照葉樹で、葉の表面に厚いクチクラ層があり、光沢がある。
昆虫が少ない冬に咲くツバキは鳥媒花で、ヒヨドリ、 メジロなどが豊富な蜜を吸いに来る。花弁についている傷は鳥が止まった跡。
福井県の貝塚からヤブツバキの木で作った道具が出てくるなど、 古くから日本人の生活に深くかかわってきた。 実から取れる油は、今も、食用や髪油などに利用されている。
チャドクガがつきやすい。


ヤツデ


2012年1月6日

ウコギ科 ヤツデ属
常緑低木。
艶があり、やや厚手の大きな葉が、いくつにも裂けたような形をしていることから ついた名前だが、奇数に分かれていて、八つに分かれていることはない。 日当たりの悪い森林内にも自生しているし、 鳥に運ばれて人家の庭先にも生えてくる。
花は晩秋に咲く。 両性花だが、雄性先熟でおしべが先に成熟することで自家受粉を避けている。 写真の花は、雄性期、雌性期、受粉が終わったものなどいろいろ混じっている。
葉を乾燥させたものは八角金盤と呼ばれる生薬になる。


ホラシノブ


2012年1月6日

ホングウシダ科 ホラシノブ属
日当たりの良い乾燥した斜面などに群生する。


ホシダ


2012年1月6日

ヒメシダ科 ヒメシダ属
日当たりの良いところに生える。 葉先の頂羽片が長く伸びる。




オオバノイノモトソウ


2012年1月6日

イノモトソウ科 イノモトソウ属
胞子をつける葉とつけない葉では、形が違っている。 胞子葉は、栄養葉よりも幅が狭い。(下の写真が胞子葉)


イワガネゼンマイ


2012年1月6日

ホウラシダ科 イワガネゼンマイ属
林下の湿った場所に生える。


マメヅタ


2012年1月6日

ウラボシ科 マメヅタ属
栄養葉と胞子葉では形が異なり、 栄養葉は水分を多く蓄えており、肉厚で丸い。 胞子葉はへら型で、細長く立ち上がる。 写真の中央付近に見える二枚が胞子葉。


リョウメンシダ


2012年1月6日

オシダ科 カナワラビ属
山地の谷間や斜面の湿ったところに生える。 葉の表と裏が同じように見えるため両面羊歯と呼ばれる。


テリハヤブソテツ


2012年1月6日

オシダ科 ヤブソテツ属
平地から山地まで広い範囲の林床、林縁でみられる。 葉の表面が深緑色で光沢がある。



ガガイモ

2010年1月29日

ガガイモ科 ガガイモ属
日当たりのよい空き地や土手に見られるつる性の多年草。 地下茎は長く横に這う。
葉は、長い心臓形で、少しつやがあり裏面は白っい。 つるや葉を切ると白い汁が出る。
花は、淡紫色で、夏に咲く。 果実は袋果で、熟すと割れて、長い白毛を持った種子が風に飛ばされる。
古事記には、大國主神が国造りを進めるに際して、 ガガイモの船に乗ってやってきた少名毘古那神(スクナビコナノカミ) の協力を得たという記述がある。
種子や葉を乾燥して民間薬とし、種子の毛は綿の代用として裁縫に使う針山につめたり、 朱をしみ込ませて朱肉にしたという。
アサギマダラの食草。

    索引

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