湘南の森の植物です


イモカタバミ

2011年7月8日

カタバミ科 カタバミ属
南アメリカ原産の多年草。
江戸時代末期に鑑賞用に輸入されたものが、野生化している。
背丈は約30cm、地下に鱗茎があり、 地上には葉と花柄だけを伸ばす。
葉は三出複葉、小葉はハート形、 裏面の基部に黄色い腺点がある。 花は主に夏に咲き、葉の間から伸び出した花柄は葉より高くなり、 先端に数輪を散形花序につける。 花は桃色。種子は付けない。
繁殖は鱗茎の周囲に小さな鱗茎を生じることで行われる。
同属の種のムラサキカタバミに似ているが、 比較すると、地下に芋状の塊茎を持つ、 花の色が濃い、葯の色が濃い、という特徴がある。
カタバミと同じようにシュウ酸を含む。


ニワゼキショウ

2011年7月8日

アヤメ科 ニワゼキショウ属
多年草。 北米原産の帰化植物。
葉は2列に並び、剣状線形で先はとがり、幅約3ミリメートル。 花被片は薄紫色か赤紫色で、筋がある。中心部は黄色。 外面に腺毛(せんもう)がある。
花は一日でしぼむ。


シロツメクサ

2011年7月8日

マメ科 シャジクソウ属
別名、クローバー。
ヨーロッパ原産地の多年草。 詰め草の名称は江戸時代に オランダから献上されたガラス製品の緩衝材として 詰められていたことに由来する。
明治時代以降、家畜の飼料用として導入されたものが野生化した。 根に寄生する根粒菌が窒素を固定することから、 緑化資材にも用いられている。
茎は地を這うように長くのび、葉は三小葉。
花柄の先小さな蝶形花が30〜70個ほど密集して球状の花序をつくる。 開花前の蕾みは全部上向きに付いているが、 受粉した花は下向きになる。
蜜を吸うには花びらを押し下げる必要があり、 ハナバチの仲間が受粉を担っている。 ミツバチにとっては重要な蜜源植物であり、 クローバーの蜂蜜は世界で最も生産量が多い。
モンキチョウの食草


カタバミ

2011年7月8日

カタバミ科 カタバミ属
多年草。花言葉は「輝く心」
葉は、ハート型の3枚が付いた三出複葉。 地下に根茎があり、葉と茎を地上に出す。 花は黄色く花びらは5枚。 果実は円柱状で、真っ直ぐに上を向いてつく。 熟すとはじけて、赤い種子を勢いよく飛ばす。
葉や茎は、シュウ酸塩を含んでいるため、 咬むと酸っぱい。 全草は酢漿草(サクショウソウ)という生薬になるが、 動物が腎臓障害を起こすとの報告もある。
片喰紋・酢漿草紋(かたばみもん)は日本の家紋の一種である。


ヤマガシュウ

2011年7月8日

ユリ科 シオデ属
山地に生える落葉つる性木本。雌雄別株。
茎は細くて稜があり、刺が多い。
葉は互生し、卵形で、先は急に短くとがり、表面は光沢があり、5脈が目立つ。 葉柄に一対の長い巻きひげがある。
葉腋に散形花序を出し、花被片は6個で黄緑色の小さな花をつける。
果実は液果。直径約6mmの球形で、10〜11月に藍黒色に熟す。
ルリタテハの食草


ヤブコウジ

2011年7月8日

ヤブコウジ科 ヤブコウジ属
常緑小低木。
土中の地下茎が発達していて、ところどころから地上茎を出し、 葉を輪生状につける。 葉は両面無毛で光沢があり、縁に小さな鋸歯がある
。 花は白か淡いピンク色で、夏に葉の根元から伸びて下向きに咲く。 果実は液果で冬に赤く熟す。
正月の縁起物ともされ、センリョウ科のセンリョウ(千両)や、 同じヤブコウジ科のカラタチバナ(百両)、マンリョウ(万両)と並べて ジュウリョウ(十両)とも呼ばれる。
『万葉集』には山橘(やまたちばな)として五首が詠まれている


エノキ

2011年7月8日

ニレ科 エノキ属
落葉高木。 高さは20m以上、幹の直径は1m以上になる。 樹皮は灰黒褐色。
葉は互生し、ゆがんだ卵形ないし楕円形で、 上向きの2、3支脈が著しく、縁には浅い鋸歯があり、質は厚い。
花は4月、新葉とともに開き、雄花と両性花をもつ。 花の後に直径5-6mmの球形の果実ができ、橙褐色に熟すと甘い。小鳥の好物。
木材の質はやや堅く、 建築用材、家具材、道具材、薪炭などに使われる。
徳川秀忠は、街道を整備させ、その際、街道両側にエノキを一里ごとに 植えさせたという。
榎と書くのは、道端に茂って木陰をつくることから、 夏の木の意味の日本字である。
ヒオドシチョウ、テングチョウ、オオムラサキや、 ゴマダラチョウの幼虫の餌、食樹である。


オオバウマノスズクサ

2011年7月8日

ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属
つる性木本。
茎、葉、萼の外面は有毛。 茎や葉に臭気がある。 葉は長さ3〜7cm独特の特徴ある形をしている。
日当たりの良いところで、ある程度成長すると花を付けるようになる。 花は独特な形で、外側が黄色で内側に紫褐色の筋がある。 小型のハエを匂いでおびき寄せ、花粉を媒介させている。 秋に、結実するが、結実した姿は、めったに見られないらしい。 和名は、この実の形を馬に付けた鈴に見立てたものという。
ウマノスズクサは漢方薬の成分にも使われているが、 成分には腎毒性、発がん性のものがあり要注意とのこと。
ジャコウアゲハはウマノスズクサ属を食草とし、その毒を体内に貯めて、 身を守っている。


クズ

2011年7月8日

マメ科 クズ属
つる性多年生草本だが、つるは年がたつと太くなり、やや木質化する。
根は非常に深く、太って長芋状となる。
葉は3出複葉、小葉は草質で幅広く、とても大きい。
花は秋に咲き、穂状花序に赤紫で甘い香りの豆の花を咲かせる。 果実は枝豆に似ていて、やや小型。
根のデンプンから食品の葛粉や漢方薬が作られる。
かつては、葉を家畜の飼料に、蔓は紐として使ったり、 葛布に織ったりと有用植物だった。
秋の七草の一つ。
和名は、かつて大和国の国栖(くず)が 葛粉の産地であったことに由来する。


アオキ

2011年7月8日

ミズキ科 アオキ属
常緑低木。 和名の由来は、常緑で枝も青いため。
日本原産。日陰にもよく育ち公害にも強い。
葉は長楕円形で厚みがあり濃い緑色で光沢がある。 葉縁に粗い鋸歯があり対生している。
春に4弁で紫褐色(時には緑色)の小花を咲かせる。 単性花で雌雄異株。 果実は俵状の楕円形で初冬に赤く熟す。
民間薬の陀羅尼助(だらにすけ)に配合されている。


ヤブカンゾウ

2011年7月8日

ユリ科  ワスレグサ属
中国原産の史前帰化植物とされる。
カンゾウ(萱草)の意味はこの美しい花を見ていると物も忘れると言う 故事からの漢名で、万葉集、古今集にも「忘れ草」で出てくる。
花は八重咲きで橙赤色だが、3倍体のため結実しない。 匍匐茎を出して拡がる。 種子では殖えないので、人が持ち込んだものと考えられる。
若葉と花は食用になり、乾燥させて保存食としたりした。 生薬名は金針菜で民間薬に利用される。
よく似たノカンゾウは花が一重で、結実する。


フタリシズカ

2011年7月8日

センリョウ科 センリョウ属
山野に見られる多年草。
茎は高さ30〜60cmになる。 茎の上部に対生する葉を、2〜3対つける。 葉は楕円形で長さ8〜16cm、縁に棘状の鋸歯がある。
茎の先に花穂を通常2本出し、柄がない白花を点々とつける。 花弁は無く、雄しべの花糸は短く、内側に曲がって雌しべを包む。 夏から秋にかけて、閉鎖花をつける。
和名は能楽「静御前」の静御前と亡霊の舞姿にたとえたものという。


ハエドクソウ

2011年7月8日

ハエドクソウ科 ハエドクソウ属
多年草。
茎は高さ30〜70cm。枝先に穂状花序をだし、 白色〜淡紅色を帯びた長さ約8mmの唇形花を、横向きに下から順に咲かせる。 果実はさく果。萼には3個の刺があり、動物について散布される。 葉は荒い鋸歯のある広卵形〜楕円形、基部は切形〜心形で、対生する。 有毒物質を含み、ハエの幼虫を殺したり、 蠅取り紙を作るのに利用したことからハエドクソウの和名がついた。


マルバウツギ

2011年7月8日

ユキノシタ科 ウツギ属
落葉低木。
葉が丸いウツギ。ウツギとは、茎が中空の意味。
葉は対生、葉身は卵円形または卵形で、両面に星状毛がある。 縁は不揃いな鋸歯がある。
5月に、枝先に円錐花序を出し、小さな花を多数咲かす。 花序のすぐ下の葉は、茎を抱く。 花の後にできる実は花柱が残り、ローソク立てのように見える。


コアカソ

2011年7月8日

イラクサ科 カラムシ属
落葉半低木。
一見、草のように見えるが、茎の下部は木質化している。
葉は対生で、長さ4〜8cm。鋸歯は明瞭で深く、葉の先端は尾状に伸びる。 茎から葉柄は赤色を帯びる。
花期は8月から10月で、花序は赤く垂れ下がる。
アカタテハ、フクラスズメの食草。




スダジイ

2011年7月8日

ブナ科 シイノキ属
常緑の高木。樹冠は球状となる。
葉は互生し、葉身は広楕円形。質は厚く革質。 裏面に鱗片状の毛を密生し、鈍い金色の光沢がある。 縁は全縁か、上半部に鈍鋸歯がある。
雌雄同株、雌雄異花。 5〜6月に、淡黄色花が咲き、香りで、虫をひきつける。
堅果は翌年秋に熟し、砲弾型、生で食べられる。熟すと殻斗が3つに裂ける。


コクサギ

2011年7月8日

ミカン科 コクサギ属
山地の林下や谷間などに生え、高さ2〜3mになる落葉小低木。
葉は互生だが、枝の同じ側に2枚ずつ付く(コクサギ型葉序)という特徴がある。 和名は「小さな臭い木」であり、その名の通り、独特の臭気がある。 葉は倒卵形で柔らかく、光沢があり、ミカン科特有の油点がある。 葉を煎じた汁は殺虫効果があるとのこと。
雌株と雄株があり、 4月から5月にかけ、新葉展開直後に緑色の花を咲かせる。 雌花は単生、雄花は総状花序が出る
。 雌株につく実は1〜4つに分かれる。 乾燥すると割れて中から黒褐色の種子が出てくる。
生薬名、「和常山(わじょうざん)」 トイレにこの葉を入れて、 ハエの幼虫を駆除するのと、アンモニア臭の緩和に使われた。 葉を煎じた汁で、家畜のお尻を洗って、除菌とハエが寄ってくるのを防いでいた。
オナガアゲハ、カラスアゲハの幼虫の食草


アキノタムラソウ

2011年7月8日

シソ科 アキギリ属
山野の道端などに見られる多年草。
葉は対生し、3〜7個の小葉からなる奇数羽状複葉。
数個の青紫色の花が横一列に並び、光が来るほうを向く。 一本の茎に、この並びが数段重なってつく。 花弁の外側をよく見ると、白いひげが生えている。
名前は「秋」だが、盛夏の時期にも咲いている。


サンショウ

2011年7月8日

ミカン科 サンショウ属
落葉低木。
雌雄異株、樹高は3m程、大きなものは5mになる。 枝には鋭い棘が対生する。
葉は互生、奇数羽状複葉。 葉に油点があり、特有の香りを出す。
花は、4月〜5月頃開花し、直径5mmほどで黄緑色。
食用としては、若葉を木の芽、雄花を花山椒、 実の未熟なものを実山椒−青山椒、 熟した実の皮を粉山椒、若枝の皮を辛皮というようにさまざまに利用してきた。
生薬名:山椒
アゲハ類の食草


コゴメウツギ

2011年7月8日

バラ科 コゴメウツギ属
小米(こごめ)とは砕けた小さい米のこと。 それに似た小さな花をさかせる空木(うつぎ)の意味。
ウツギと名がつくが、バラ科。
山地や丘陵地に普通に生え、高さ1〜2mになる落葉低木。 枝は細く、折れやすい。
葉は互生し、長さ2〜4cmの卵形で先端は細くとがり、羽状に浅裂または中裂する。 縁に粗い鋸歯がある。
新枝の先または葉腋から短い花序を出し、直系4mmほどの白色5弁花を多数開く。 果実は球形の袋果で毛がある。


キブシ

2011年7月8日

キブシ科 キブシ属
シイ・カシ林の林縁や谷沿いに多い。 先駆植物的な木本で、成長が早い。 高さ3〜4mになる落葉低木。
雌雄異株。 昨年の枝の葉腋から、花序を垂らしていたキブシは、 早春に釣鐘型の花を多数咲かせる。 雌花は花穂が短く、淡黄緑色、雄しべが退化し、子房が発達している。 雄花はやや花穂が長く、淡黄色、黄色い葯をつけた雄しべが覗ける。 果実は始め緑色、熟すと黄色になる。
葉は花より後に展開し、長楕円形、先端が長くとがる。 夏には翌年の花芽ができ始めているのがわかる。
実にタンニンが多く、染料として使われる。
和名は、果実を染料の原料である五倍子(ふし)の代用として 使ったことによる。
アカスジキンカメムシの幼虫の食草。


ツユクサ

2011年7月8日

ツユクサ科 ツユクサ属
一年生植物。
朝咲いた花が昼しぼむことが朝露を連想させることから 「露草」と名付けられたという説がある。
茎は直立せず地面を這う。
6〜9月にかけて1.5〜2cmほどの青い花をつける。 苞のなかにいくつかの短い花序を入れ、 ひとつずつ青い花が咲く。 花弁は3枚、雌しべが1本、雄しべが6本。 虫がこなかった場合でも、花後に雌しべと2本の長い雄しべがくるくると 巻いて自花受粉をすることが出来る。
花の青い色素はアントシアニン系の化合物で水に溶ける。


ワルナスビ

2011年7月8日

ナス科 ナス属
多年草。アメリカ合衆国南東部原産の帰化植物。
茎や葉に鋭いとげが多いうえ、垂直および水平に広がる地下茎および、 牛糞などに混じる種子でよく繁殖し、除草剤も効きにくい。
一度生えると駆除しにくい。
果実は球形で黄色く熟しトマトに似ているが、全草がソラニンを含み有毒。 家畜が食べると場合によっては中毒死することがある。




ニガキ

2011年7月8日

ニガキ科 ニガキ属
落葉高木。雌雄異株。
木全体に苦味があるのが名前の由来。
葉は互生し、奇数羽状複葉。小葉は4〜6対あり葉身は広披針形、 縁には低い鋸歯がある。 表裏ともにほとんど無毛。小葉の葉柄は短い。
4〜5月に、葉腋から集散花序を出し、黄緑色の小さな花を開く。 果実は緑黒色に熟す。
樹皮を乾燥させたものは、生薬の苦木として知られ、 薬用のほか殺虫剤の材料としても用いられる。
心材は黄色がかっており、木目がはっきりしているため、 細工小物などに使用される。


グンバイナズナ

2011年7月8日

アブラナ科 グンバイナズナ属
越年草 ヨーロッパ原産の帰化植物。
全草無毛で粉白を帯びる。 茎は直立し上部は分枝。茎葉は狭卵形で柄がなく、 基部は耳形で茎を抱く。 4〜6月、総状花序に白色の小花をつける。
角果は倒円心形、先端が深くへこんで軍配形を呈するので、 この名がある。


ヒサカキ

2011年7月8日

ツバキ科 ヒサカキ属
照葉樹林帯に広く生育する低木から亜高木。
様々な生育環境に対応でき、乾燥にも強い。 雄株と雌株があるが、両性花などをつける個体もあり、性別は複雑らしい。
早春に、枝の下側に短くぶら下がるように多数の花が咲く。 花は白っぽいクリーム色で壺状、独特のにおいで開花を知らせる。
果実は秋に黒く熟し、小鳥が好む。また、染料として使われる。
ヒサカキの冬芽は、サカキの冬芽と似ている。 関東では榊として売られ、神棚に供えられる。


シシウド

2012年7月13日

セリ科 シシウド属
多年草だが、開花結実すると枯死する。 大きな葉は羽状複葉。 花は大きく傘を広げたように散開する。 花弁は5個で、内側に曲がる。 冬場にイノシシが掘り返して食べるので、この名がついたというが、 作業地域内でも春先に大きく掘り返されていたことがあった。 イノシシの餌になったのだろうか。
キアゲハの幼虫やアカスジカメムシの食草。


キンミズヒキ

2009年7月25日

バラ科 キンミズヒキ属
細長い花序をタデ科のミズヒキにたとえたもの。
道端や、草地に生える多年草。 高さ30〜80cm。
茎や葉に長毛が多い。 葉は奇数羽状複葉で、大小不揃いの5〜9枚の小葉からなる。 葉の付け根に托葉がある。
花は直径6〜11mmの黄色い5弁花で花穂に多数付く。 果実にはかぎ状棘があり、動物にひっつく。


イヌショウマ

2012年7月27日

キンポウゲ科 サラシナショウマ属
多年草。 春から大きな葉を出し、早くも蕾をつけているが、 白い花が咲くのは夏の終わりから秋にかけて。
同じ仲間のサラシナショウマが薬用になるのに対し、 イヌショウマは薬用にならないのが命名の由来という。


サジガンクビソウ

2012年7月27日

キク科 ガンクビソウ属
多年草。 やや乾いた山野の木陰に生える。 根生葉が花期にも残り、地面に広がって目立つ。 茎の上の方に付く葉は小さい。 枝先の花は、基部の苞葉が大きく張り出しているが、 舌状花が無く、下向きにうなだれているので、目立ちにくい。


ダイコンソウ

2012年7月27日

バラ科 ダイコンソウ属
山野に生える多年草。 根生葉の形が、大根の葉に似ていることから、名が付いた。 春早くから葉を広げる。 夏に咲く黄色い花の雌しべは、先端が鉤型に曲がっている。 花の後には、かぎ状に曲がった棘を持つ実ができる。


トウバナ

2012年7月27日

シソ科 トウバナ属
多年草。 やや湿ったところに生える。
シソ科の花は似たものが多い。
薄い色の唇形花が数段に輪生する。 萼にわずかに短毛が生える。 花期は5〜8月。


ニガクサ

2012年7月27日

シソ科 ニガクサ属
多年草。 湿ったところに生える。
地下に細長い走出枝を出す。 葉は対生し、葉脈がへこんでいるのが目立つ。 枝先に花穂をだし、淡紅色の花をつける。 唇形花だが、下側の中央の裂片が大きく垂れ下がる。


ノブドウ

2012年7月27日

ブドウ科 ノブドウ属
落葉つる性木本。 葉は互生し、葉と対生して二股に分かれた巻きひげがある。 淡緑色の花が咲いて、今は、 丸々とした実に養分を蓄える季節。


ヒヨドリバナ

2012年7月27日

キク科 ヒヨドリバナ属
多年草。 山野に生える。茎に触るとざらつく。 葉は対生し、短い柄があり、ふちに鋭い鋸歯がある。 上部の枝先に多数の頭花をつける。 白い筒状花の先端から、花柱が2つに分かれて長く伸びる。
チョウが良く集まる花として知られている。 旅するチョウで有名なアサギマダラの雄が、 性成熟するのに必要なアルカロイドを分泌している。


ホタルブクロ

2012年7月27日

キキョウ科 ホタルブクロ属
山野や丘陵に生える多年草。
ここに残っていたのは咲き遅れの株たち。


ミズタマソウ

2012年7月27日

アカバナ科 ミズタマソウ属
多年草。地下茎を伸ばす。 葉は対生し、長卵形、有柄で縁にまばらに浅い鋸歯がある。 小さい白〜淡紅色の花を開く。花弁の下についた球状の部分に白い毛が生えている。 果実が出来るとき、この毛が残り、引っ付き虫となる。
名前は、朝露のかかった果実を、水玉に見立てたもの。


カラタチバナ

2012年7月28日

ヤブコウジ科 ヤブコウジ属
暖地の林内に生える常緑低木。 少し前に咲いていた白い花が 早くも小さな実になっている。 マンリョウ、センリョウに対し、 ヒャクリョウとも呼ばれる。


タマアジサイ

2012年7月28日

ユキノシタ科 アジサイ属
落葉低木。 高さ約1.5メートル。 葉は対生し、触るとざらつく。 7〜9月、枝の先に丸い蕾がつき、 玉が開くように開花する。 外側の白い花は装飾花、中心の淡紫色の花が両性花。


ナルコユリ

2012年7月28日

ユリ科 アマドコロ属
多年草。 地下茎から伸びた茎が弓なりになり、葉が二列に互生する。 葉腋から数個の筒状の花を垂れる。 花の後にできた沢山の実が見事。


ヤブミョウガ

2012年7月28日

ツユクサ科 
多年生草本。 初夏に一見ミョウガに似た葉を出すが、 葉の出方が2列にならない、 葉に触るとざらつくことなどで区別できる。

    索引

copyright(C) 湘南の森  All rights reserved   Since 2009.9.9