スイセン
2012年1月6日
ヒガンバナ科 スイセン属
多年草
ニホンズイセンとも呼ばれるが、原産地は地中海沿岸。
シルクロードをへて中国にもたらされ、やがて日本に渡来したという。
中国から日本へは、禅僧たちによってもたらされたとも、
海流に乗ってわが国に漂着した球根が、野生化したともいわれる。
古代中国で水辺を好んで繁茂する清らかな植物を「水の仙人」と呼び、
そこから「水仙」と呼ぶようになったのを日本名にしたという。
スイセンの属名、ナルキッソスは、ギリシャ神話の伝説からきている。
美少年ナルキッソスは泉に映った自分の姿に恋いこがれ、憔悴しきってしまい命を失ってしまう。
そのあとに咲いたのが、スイセン。
また、越前スイセンには美しい娘をめぐる兄弟の悲恋物語もある。
茎葉などの全草は有毒で、誤食による中毒が最近(2011年12月)にも報道されている。
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