クズの花とウラギンシジミ幼虫
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クズ
2011年9月8日
マメ科 クズ属
つる性多年生草本
葉は3出複葉、小葉は草質で幅広く、とても大きい。
花は秋に咲き、穂状花序に赤紫で甘い香りの豆の花を咲かせる。
果実は枝豆に似ていて、やや小型。
根には大量のデンプンが貯蔵されており、
これから食品の葛粉や漢方薬が作られる。
かつては、葉を家畜の飼料に、蔓は紐として使ったり、
葛布に織ったりと有用植物だった。
現在は世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種の一つである。
秋の七草の一つ。
いろいろな虫がつき、
黒と白のはっきりした模様のオジロアシナガゾウムシ、
まん丸の形が可愛いマルカメムシ、
クズの葉に細かい虫食いをつくるクズノチビタマムシなどがいる。
コミスジ、ナナフシなどの食草でもある。
ウラギンシジミの幼虫はクズの花を食べる。
和名は、かつて大和国の国栖(くず)が
葛粉の産地であったことに由来する。
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