ウワミズザクラ
2010年4月24日
高さ20mほどになる落葉高木。
樹皮は暗紫褐色で、横に長い皮目がある。
前年枝は黒紫色で光沢がある。
葉は互生し、長さ8〜11cmの卵状長楕円形。
葉縁に細かく鋭い鋸歯がある。
表面は緑色で、裏面は淡緑色。手で触ると滑らかな感じがする。
葉の基部に蜜腺がある。
葉が開いてから、本年枝の先に総状花序を出し、白色5弁花を多数つける。
花は良い香りを漂わせながら、質感たっぷりに咲く。
果実は卵円形で、黄赤色から黒く熟す。
若い果実から作る杏仁香酒は独特の風味がある。
昔、この材の上に溝を彫り、鹿の骨や亀甲を焼いて
吉凶の占いに使ったという。
サクラ類はオオミズアオ、モンクロシャチホコなどの幼虫の食草となる。
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