タブノキ
2010年3月27日
クスノキ科 タブノキ属
常緑の高木。
樹皮は暗褐色で皮目が目立つ。
頂芽は大きくて目立つ。若葉は赤みを帯び美しい。
葉は互生で枝先に集まる。
葉身は倒卵状長楕円形で先端が尖る。葉は両面無毛で光沢がある。裏面は灰白色。
縁は全縁。
タブノキの花は5月に、展葉に先だって咲く。
花は黄緑色、花の後にできる果実は直径約1cm、偏球形。
秋に黒く熟す。
線香は、スギの葉粉末をタブノキの樹皮で固めてつくっていた。
黄八丈の樺色はタブノキの皮を使い、田の泥で発色させている。
材は器具材、家具材、建築材、ベニヤ材、枕木などに用いられる。
また、古くから船材に適し、昔、朝鮮半島から日本に渡来した船は、
すべてタブノキの材で造られたという。
アオスジアゲハの食草。
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